みなかみユネスコエコパークが登録決定 関連商品の造成増求める みなかみ町✕サロン・ド・G ぐんまちゃん家
群馬県みなかみ町(岸良昌町長)は6月28日、情報交換会(サロン・ド・G)を群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」(東京・銀座)で開いた。6月14日(水)に登録が決定したユネスコエコパークについての紹介や、関連ツアーの造成促進を求めた。
登壇した岸町長はさっそく、「自然を思い、共生する姿勢が、世界基準で認められた」とあいさつ。エコパーク登録に対し支援を続けてきた来場者にも、感謝の気持ちを伝えた。
エコパークとは、「生物圏保存地域」のこと。生態系の保全や、自然と人間の共生関係の構築・継続に重点を置く、世界自然遺産と同様、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が推進する計画の1つだ。
ユネスコエコパークのキーワードは「共生」。該当エリアの開発や研究に対しても前向きな姿勢を示す。
あいさつする岸町長。サロン・ド・Gに集まった多くの来場者に対し、感謝の思いを伝えた。
■環境の保全と活用、双方に注力
みなかみ町では、谷川岳エコツーリズム推進協議会のもと、自然環境モニタリングツアーといった各イベントを精力的に行ってきた。今後、谷川岳に代表される自然を上手に活用した旅行商品の造成にも一層力が入りそうだ。
昨年は、凸版印刷と共同で「丸の内朝大学・Go Wild in みなかみクラス」を開講し、谷川岳の散策やラフティングなども実施。エコパーク(生物圏保存地域)への登録は、環境の保全と活用、双方に注力する同町の取り組みをさらに促進する機会となる。
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)について、丁寧に説明してくれた、みなかみ町の小野宏和氏。
■旅行会社、メディア関係者とのさらなる関係強化
みなかみ町にとっては今年度初の情報交換会となった今回。町と観光協会の職員の紹介が行なわれ、旅行会社やメディア関係者とのさらなる関係強化を目指す。
みなかみユネスコエコパークのパンフレット。「利根川源流のまち 瑞と森林と人を育む」というテーマのもと、一丸となって関連するツアー商品の造成などに励む。