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行楽シーズンにぴったりの、「お茶の京都タクシー周遊プラン」を紹介。古都京都だけではない、“もうひとつの京都”を。

2017年9月20日(水) 発信

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紅葉の落ち葉(画像はイメージ)

お茶の水京都DMOはこのほど、秋の行楽シーズンに合わせ、2泊3日の「お茶の京都タクシー周遊プラン」を発表した。ドライブ日和の秋に車で巡り、古都京都だけではない、「お茶の京都」などの“もうひとつの京都”を堪能できる。【平綿 裕一】

 

 お茶の京都エリアは、「日本茶800年の歴史散歩」の日本遺産に認定されている。世界遺産や国宝、有形・無形の文化財や壮大な茶畑景観など、見どころが満載。この京都府南部のお茶の京都エリアを観光できる『お茶の京都タクシー周遊プラン』を、お茶の京都DMOが販売している。観光研修を受けた乗務員の案内付きで楽しめるように工夫。今回は2泊3日のおすすめを紹介している。

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お茶の京都を満喫、和束町・石寺の茶畑

2泊3日の「お茶の京都タクシー周遊プラン」

 京都駅をはじめJR・京阪宇治駅、 JR木津駅発着と17コースのプランを用意。日本茶の故郷を思う存分楽しめるうえ、京都市内から一足のばして京都旅行をより楽しみたい人まで、気軽に利用できるようにした。

 入場・拝観料は代金に含まれ、観光も効率よくタクシー移動ができる。案内は観光研修を受けた乗務員が行い、わかりやすく、より深く観光地を知ることができる。送迎は京都市内で五条通以南のホテルであれば京都駅発と同料金で可能(京都駅発着コースのみ)。さらに他のホテルでも追加料金で送迎をできるようにした。

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宇治上神社(画像はイメージ)

“宇治の世界遺産と名所めぐり”~午後からでも乗車可能な半日プラン~ 

 朝から京都府への移動が伴う初日は、午後からでも乗車可能な半日コースを造成した。とくに宇治の世界遺産と名所を巡ることができる“ 宇治の世界遺産と名所めぐり ”コースがおすすめ。※旅程、料金などは下記に記載。

 主な訪問先は2つ。1つ目は「黄檗萬福寺」。江戸初期に渡来した中国僧隠元によって1661年に開創された。境内には中国式の巨大な伽藍が建ち並び、異国情緒を味わえる。中国風精進料理の「普茶(ふちゃ)料理」や、唐韻で読まれるお経「梵唄(ぼんばい)」など、大陸的な文化にも触れることができる。

 2つ目は「宇治上神社」(世界遺産)。現存の神社建築で最古という本殿(国宝)は平安時代の建築。一間社流造りの三殿からなり、左右の社殿が大きく中央の社殿が小さくなっている。拝殿(国宝)は、宇治離宮の遺構といわれる寝殿造り風の住宅建築。もとは下社の宇治神社と一体で平等院の鎮守社ともいわれている。

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宇治茶(画像はイメージ)

2日目は“宇治茶生産地の歴史探訪と絶景の茶畑”

 時間をゆっくり確保できる2日目のおすすめコースは、宇治のお茶文化をたっぷりと味わえる“ 宇治茶生産地の歴史探訪と絶景の茶畑 ”コース。

 主な訪問先は2つあり、1つ目は「永谷宗円生家」。日本緑茶の祖と呼ばれる永谷宗円は、宇治田原町湯屋谷生まれ。1783年に、新芽の茶葉を蒸し、焙炉(ほいろ)と呼ばれる器具の上で茶葉を手揉み乾燥させる宇治製法をこの地で考案。現在の日本緑茶の原型となったといわれている。復元された生家の内部には、製茶道具や当時の焙炉跡が保存されている。

 2つ目は「石寺の茶畑」。京都府指定の景観資産第1号で、日本遺産にも登録されている。小高い山を見上げるだけでは想像がつかないほど、急傾斜の山の上にも茶畑が広がっている。この地域は和束町内で「早場」と呼ばれ、 4月下旬には茶摘みが始まる。

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松花堂庭園・吉兆松花堂店

3日目の最終日は“八幡の名所めぐりと発祥の地で楽しむ松花堂弁当

 最終日のおすすめは、新幹線などへのアクセスが簡単な京都駅発着でありながら、国宝社殿や名庭などの八幡の魅力を楽しめる “八幡の名所めぐりと発祥の地で楽しむ松花堂弁当”コース。主な訪問先は3つ。

 1つ目は「石清水八幡宮」。860年に清和天皇の命で社殿を建立したのを創建としている。石清水の社名は、もともと男山の中腹に鎮座していた石清水社(現在は石清水八幡宮の摂社)に由来。パナソニックの創業者、松下幸之助が深く信仰し、現在も多くの御利益を願い全国から参拝者が足を運ぶ名所。

 2つ目は「松花堂庭園・吉兆松花堂店」。江戸時代初期・華やかな寛永文化の中心となって活躍した松花堂昭乗ゆかりの松花堂庭園。草庵「松花堂」、泉坊書院などの文化財が、露地庭や枯山水とともに趣のある風景を作り出している。梅や桜、椿、青もみじ、紅葉など、四季を通した景観が癒しのポイント。さらに松花堂弁当の発祥の地でもあり、庭園を観ながら弁当を味わうことができる。

 最後の3つ目は流れ橋流れ橋」(上津屋橋)。木津川に架かる全長約356・5㍍の日本最長級の木橋。「流れ橋」の名は、増水時の抵抗を少なくするため、橋げたが流れるように設計されていることに由来している。時代劇の映画ロケがたびたび行われる場所でもある。

お茶の京都タクシー周遊プランについて

販売期間:2018年3月31日(土)まで。 

問合わせ先:アルファトラベル tel:075-256-8377

ochanokyoto.jp

※申し込みは原則、利用日の6日前まで。子供料金の設定はない。

各コースの概要 

「宇治の世界遺産と名所めぐり」

集合場所:JR宇治駅または京阪宇治駅

集合時間:午前9:00、午後1:00

料金設定:2人の場合は1人当たり1万2500円、 3人の場合は1人当たり8,800円、 4人の場合は1人当たり6,900円 

スケジュール:JR宇治駅または京阪宇治駅(午前9:00か午後1:00)出発→ 黄檗萬福寺三室戸寺平等院宇治上神社福寿園宇治工房→JR宇治駅または京阪宇治駅(午後1:00、午後5:00)到着

宇治茶生産地の歴史探訪と絶景の茶畑」 

集合場所:JR宇治駅または京阪宇治駅

集合時間:午前10:00 

料金設定:2人の場合は1人当たり1万6700円、3人の場合は1人当たり 1万1200円、4人の場合は1人当たり8,400円

スケジュール:JR宇治駅または京阪宇治駅(午前10:00)出発→茶宗明神社・永谷宗円生家→湯屋谷の茶畑・茶問屋の町並み→金胎寺→和束町(昼食※費用別途要) →和束茶カフェ→石寺の茶畑→童仙房→六所神社→道の駅お茶の京都みなみやましろ村→南大河原大規模茶園→JR木津駅(午後5:00)到着

「八幡の名所めぐりと発祥の地で楽しむ松花堂弁当

集合場所:京都駅八条口 

集合時間:午前9:30

料金設定:2人の場合は1人当たり1万9,900円、3人の場合は1人当たり1万4800円、4人の場合は1人当たり1万2200円

スケジュール:京都駅(午前9:30)出発→石清水八幡宮飛行神社→松花堂庭園・吉兆松花堂店(昼食付)→やわた走井餅本舗→流れ橋(上津屋橋)→京都駅(午後4:00頃)到着