旬刊旅行新聞 編集部(公式)

旅行ニュース といえば 旬刊 旅行新聞。旅行業界専門紙「旬刊旅行新聞」の公式ブログ。皆さんが知りたい「旅行業界」「旅行ニュース」をお届けします!お得な”旅”情報も発信!2017年10月に、公式Webサイトを刷新しました!http://www.ryoko-net.co.jp

〈最新 旅行ニュース〉

楽天LIFULL STAYがAsiaYo.comと提携 国内民泊事業の加速狙う エアビーアンドビーとの差別化や富裕層の取り込みも視野に

2017年7月22日(土) 発信

f:id:ryoko_shimbun:20170722114329j:plain

楽天LIFULL STAY(太田宗克社長)は7月20日(木)、台湾最大の民泊仲介業者AsiaYo(アジアヨー、鄭兆剛CEO、台北市)との業務提携を発表した。【謝 谷楓】

 

 アジアヨーの役割は、海外での国内民泊物件の販売となる。7月3日(月)には、バケーションレンタルのホームアウェイ(木村奈津子日本支社長)との提携も発表しており、アジアと欧州で高い知名度を誇る両社との提携を通じ、先行他社、とくに家主滞在型の物件を多く扱うAirbnb(エアビーアンドビー)との差別化を目論む。

 一部報道では中国大手の民泊事業者「途家」(創業者=罗军)との提携も伝えられている同社。海外有力会社との提携に加え、約800万の掲載物件数を有するグループ会社LIFULL(井上高志社長)と、コンサルタントで実績を持つ楽天市場楽天トラベルの知見を活かした取り組みで、国内民泊事業の加速を狙う。なお、業務開始時期は、住宅宿泊事業法案が施行に合わせる予定で、早くとも2018年1月となる。

日本の商習慣にマッチした民泊仲介会社(プラットフォーマー) 

 6月22日(木)に行った設立会見で、楽天LIFULL STAYの太田社長は、ホストとゲスト双方を対象とした保険制度の設計や、物件リノベーション、ホストへのコンサルタント対応も行う予定だと述べている。物件の運営面でもサポートする方針で、日本の商習慣によりマッチした民泊仲介会社となりそうだ。

欧州とアジアの富裕層に焦点か

 なお、提携するアジアヨーの本拠地台湾では、民泊形態の宿泊業が慣習としてあるため、「民泊慣れ」したターゲットの取り込みを期待できる。ホームアウェイは、欧州での家主不在型のバケーションレンタル(一棟貸し)に強みを持ち、途家の創業者である罗军氏は、中国ネットメディアのインタビューに対し、起業理由をホームアウェイの上場であるとしている。LIFULLの管理物件をはじめ、国内で眠る古民家や空き家を別荘として、欧州やアジアの富裕層に貸し出す土壌が整いつつある。

ryoko-shimbun.hatenablog.com

ryoko-shimbun.hatenablog.com