人気の観光列車ランキングを発表 旅行商品へのリンクも充実 夏休み計画に活用を 阪急交通社
2017年7月14日(金) 発信
阪急交通社はこのほど、観光列車名のキーワードランキングを、各列車の概要説明と共に発表した。 観光列車が急増するなか、「列車に乗ること自体が旅行の目的」となっているようだ。(写真画像は、8位で、大井川鐵道を走るトーマス号)
各観光列車の旅行商品も手がける阪急交通社。全席指定席の多い観光列車を楽しみたい方向けの商品を多数用意している。下記にて、各列車の紹介と商品リンクを載せた。夏休みの旅行計画にぜひ活用してほしい。なお、一部列車については、旅行商品がないものも。
■観光列車ランキング
1位「しまかぜ」(近畿日本鉄道)
2位「花嫁のれん」(JR西日本、IRいしかわ鉄道)
3位「或る列車」(JR九州)
4位「おれんじ食堂」(肥薩おれんじ鉄道)
5位「伊予灘ものがたり」(JR四国)
6位「SLやまぐち号」(JR西日本)
7位「ろくもん」(しなの鉄道)
8位「トーマス号」(大井川鐵道)
9位「ななつ星in九州」(JR九州)
10位「ゆふいんの森」(JR九州)
■1位:「しまかぜ」 近畿日本鉄道
運行区間:大阪難波駅、京都駅、近鉄名古屋駅~賢島(かしこじま)駅
運行開始年:2013年
「しまかぜ」は、関西と伊勢志摩をつなぐ観光特急。本革を使用した上質なシートに、大きな車窓。広がる景色を一望できる点が人気の秘訣のようだ。和風、洋風の個室やサロン席もあり、カフェ車両では沿線の名品を集めた飲食メニューも用意する。
輪島塗や加賀友禅(かがゆうぜん)をイメージした車体デザインが印象的。「花嫁のれん」の走る沿線では、伝統工芸展示や地域で取れた素材を利用した試食や販売も実施しており、訪れれば、北陸の魅力を心ゆくまで楽しむことができる。
運行区間:大分駅~日田(ひた)駅、佐世保駅~長崎駅
運行開始年:2015年
鉄道模型の大家として知られる原信太郎氏が作成した模型を原型につくられた幻の豪華列車。金と黒、唐草模様をあしらった外観と、最高級素材を取り寄せ作られた内装は圧巻。東京・南青山「NARISAWA」のオーナーシェフ成澤由浩氏によるスイーツコースも味わえる。
■4位:「おれんじ食堂」 肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道
運行区間:新八代(しんやつしろ)駅~川内(せんだい)駅
運行開始年:2013年
「おれんじ食堂」は、「動くレストラン」とも呼ばれ、九州西海岸沿線の旬な食材を使ったフルコースも提供。美しい海や田園風景、車窓からの景色とともに楽しむことができる。
運行区間:松山駅~伊予大洲(いよおおず)駅、松山駅~八幡浜(やわたはま)駅
運行開始年:2014年
「伊予灘ものがたり」は、1日4便が運行。名称はそれぞれ、「大洲(おおず)編」と「双海(ふたみ)編」「八幡浜(やわたはま)編」「道後(どうご)編」。手を振ってくれる沿線住民多い。車内からは、瀬戸内海の景色を一望できる。
運行区間:新山口駅~津和野(つわの)駅
運行開始年:1979年
「貴婦人(C57型)」や「ポニー(C56型)」の愛称でも親しまれおり、汽笛も乗車の楽しみの1つだ。車両は、展望車風客車と欧風客車、明治風客車とバラエティ豊か。2017年9月末には、新車両の導入も予定している。
■7位:「ろくもん」 しなの鉄道
「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治氏によるデザイン。長野県産の木材が、椅子やテーブルに使われており、ぬくもりのある空間がイチオシ!食事には、高原野菜や季節の果物をふんだんに使用した。
運行区間:金谷(かなや)駅~千頭(せんず)駅
運行開始年:2014年
子供たちに絶大な大人気をほこるトーマス号。大井川鐡道なら、トーマスやその仲間たちに、実際に乗ることが可能だ。なんと、車内放送もトーマスが担当するこだわり。駅での記念撮影もお忘れなく。(2017年は6月17日(土)~10月9日(月・祝)の運行予定)
運行区間:博多発着で九州各地を周遊
運行開始年:2013年
「ななつ星in九州」は、「四季島」(JR東日本)や瑞風(JR西日本)といったクルーズトレインの誕生のキッカケをつくった観光列車のパイオニア。和洋、新旧融合の洗練された空間は、かつてない極上の列車体験を約束してくれる。難点は、なかなか予約が取れないことか。なお、14のゲストルームは全て、シャワーやトイレ、空調が完備するスイート・ルームとなっている。
日本を代表する温泉地・湯布院へと向かう「ゆふいんの森」。慈恩の滝や伐株山など、人気の観光スポットが車窓に広がるのは、本当にうれしい。フォトパネルを貸りての写真撮影もできる。到着前には、客室乗務員による観光案内も人気だ。