富裕層の開拓続ける 欧州豪市場の取り込み狙う商談会開く 日本政府観光局（JNTO）
2017年7月11日（火） 発信
日本政府観光局（JNTO、松山良一理事長）は6月27日、富裕層向け海外旅行会社との商談会をホテル椿山荘東京（東京都文京区）で開いた。（登壇し、あいさつする松山理事長）
欧米豪の富裕層マーケットを対象とした旅行会社関係者50人ほどが、ホテルや自治体、観光協会などのセラーとマッチング。商品造成や、デスティネーションの最新動向について情報交換が行われた。
■富裕層の獲得は最優先事項
意見交換会で松山理事長は、2020年のインバウンド4千万人や8兆円の目標達成に向け、「富裕層の獲得は最優先事項の１つ。JNTOでは既存の市場・ターゲットと並行し、富裕層の開拓もつづけていく」と力を込めた。
商談会の開催と成果をとくに重視するJNTO。本紙1669号（5月1日付）のインタビューに対し松山理事長は、英国のロンドン旅行博（WTM）やドイツのITBベルリンなどを例に「欧州の見本市はまさに、この商談が中心となっている。注目度がとても高く、ビジネスの場として世界で広く認知されている」と語り、観光産業を育てるために、商談会は欠かせないと強調。引き続き、地域の事業者が観光を通じて恩恵を受けられるよう、商談会の開催・活用を進める構え。
（下記リンクより、松山理事長のインタビュー全文をご覧いただけます）
■日本ラグジュアリートラベルアライアンスと連携
今回の商談会は、旅行会社らを招待した「視察旅行」の一環で、JNTOと「日本ラグジュアリートラベルアライアンス」との連携によって実現したもの。旅行会社らは、同アライアンスを構成する札幌市と石川県、高山市、京都府、京都市、奈良市、和歌山県の中からデスティネーションを選択し、訪れている。
盛況だった商談会。国内のホテルや旅館、観光協会らがセラーとして訪れた。
■関係資料（日本ラグジュアリートラベルアライアンス）
【広報資料】日本ラグジュアリートラベルアライアンスの立ち上げについて | 京都MICE情報サイト（京都文化交流コンベンションビューロー）
