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日本から台湾への旅行客増加を目指し、高雄市らが東京でイベントを開催 南台湾4color

 2017年9月21日(木) 配信

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左から、潘孟安屏東県長と陳菊高雄市長、頼清徳台南市長、陳光復澎湖県

 台湾の南エリアに位置する4つの地域が8月、日本でイベントを実施した。日本の旅行会社を対象としたもので、送客増加を目指す。参加したのは、高雄市台南市澎湖県(ほうこけん)、屏東県。【謝 谷楓】

 

 日本と台湾、観光交流拡大を目指す動きが高まっている。昨年、訪日台湾人観光客数は約420万人(JNTO調べ)。台湾を訪れた日本人観光客数は190万人ほど(台湾観光局調べ)で、交流人口は600万人を超える。増加傾向にあるが、台湾を訪れる日本人観光客数は訪日台湾人の半分にも満たない。

 8月、東京都内で開かれたイベント「南台湾4color」では、台湾への送客を担う旅行会社を対象とした商談会と説明会を実施。アンバランスな現状を打開することも狙いの1つだ。説明会には、陳菊高雄市長と頼清徳台南市長、陳光復澎湖県長、潘孟安屏東県長が登壇。旅行会社に対し、南台湾への誘客を訴えた。

南台湾エリアの魅力を紹介

 南台湾エリアの魅力は、歴史的な観光資源と自然が豊富なこと。高雄市台南市ではサイクリングコースといった観光コンテンツのほか、台湾現地の歴史に触れることのできるスポットの整備にも注力する。

 高雄市は日本との関係も深く、訪れれば、先の戦争や台湾現代史についての知見を深めることも可能だ。

 澎湖(ほうこう)県は400年の歴史を持つ島で、宗教的行事が多く、ディープな台湾を知れる。常夏のリゾート地として有名な屏東県は、欧米観光客からの支持も高い。熱帯気候の海ではダイビングを楽しめ、サンゴ礁を鑑賞できる。

6月、交流人口700万人達成へ向け意見交換を行う

 今年6月に行なわれた「2017日台観光サミットin四国」では、日本観光振興協会の山口範雄会長や日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長らが出席し、台湾要人とともに、相互交流人口700万人達成に向けた意見交換が行なわれた。県庁をはじめ、台湾観光客を見込んでのPRイベントが台湾各地で開催されているが、継続的して渡航者増を実現するためには、日本からの送客も必要不可欠。改善に向けた取り組みは続く。