「金沢に全部持って行かれてくやしいです!!」石川県加賀市の嫉妬心が全開 新幹線誘致プロジェクト「東京2023加賀」発足へ
2017年8月28日(月) 公開
石川県加賀市(宮本陸市長)は8月28日、加賀市新幹線対策室を設置し、市役所と市民が一丸となって取り組む新幹線誘致プロジェクト「東京2023加賀」を発足した。(写真画像は、新幹線誘致プロジェクト開始を知らせるもの)
2023年北陸新幹線延伸に伴う同市の加賀温泉駅への新駅誘致のための動きとなる。発足にあたり、同日に加賀温泉駅北陸新幹線開通“祈念”式を開催。全国公開に先駆け、プロジェクトムービーも披露した。
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「本来、加賀市は非常に魅力的な地域。ただ動画では少し自虐的に表現している。金沢市への十分な敬意と、少しの羨ましさ、対抗心も込められている」(宮本市長)。さらに宮本市長は「5年半後の北陸新幹線延伸の際には、全便が加賀温泉駅に停車されるように祈念し、このための取り組みを、加賀市を挙げて全力で進めていきたい」と力を込めた。
△「祈念」式のようす
北陸新幹線は2015年3月に東京~金沢間で開通。そもそも2046年の全線開業(東京~北陸~大阪)に先行したもので、2023年に現在の発着点の金沢駅から、福井県敦賀駅までの延伸を予定している。
この延伸区間の中間停車駅候補になっている加賀温泉駅への新幹線誘致は「新幹線構想の発足以来、加賀市にとっての悲願」(同市)だという。先行して北陸新幹線開通の栄誉を勝ち取った県庁所在地金沢市の発展を羨望の目で見ていた同市。同プロジェクトは、延伸区間の正式決定と、中間停車駅の最終検討段階に入ったことを受け、悲願達成に向けて市役所・市民が一丸となり、北陸新幹線としての加賀市の魅力を県内外にアピールするために発足したものだ。
■「金沢なんかに負けないぞ!」随所に羨望と嫉妬心をあらわしたプロジェクトムービー「加賀市新幹線対策室 Season1」 を公開!
△加賀市新幹線対策室SEASON1
発足日である8月28日から、ドラマ仕立てのプロジェクトムービー「加賀市新幹線対策室 Season1」全4篇を公開する。
プロジェクトムービーの舞台は「加賀市新幹線対策室」。熱血室長こと「加賀停太郎」をリーダーに、所属メンバーらが誘致に全力を尽くすといった、ドキュメンタリータッチ。 加賀市のPRユニットLADY KAGA(レディー・カガ)や同市役所の職員、市民ら総勢約50人がキャストとして参加した。随所に金沢への羨望と嫉妬心、そして「加賀温泉駅に北陸新幹線を」という市民の熱く、切実な思いが込められた作品に仕上げた。
△「金沢なんかに負けないぞ!」とこぶしをかかげる市役所職員
△加賀市のPRユニット、レディーカガも登場
■人気スポット加賀市中央公園をはじめ、名所や“迷所”も続々登場
全4篇のムービー内には、ロケ地として協力したさまざまなスポットも登場する。独特な世界観で「パラダイス」とも称される加賀市中央公園や、日本海の大パノラマを楽しめる景勝地「加佐ノ岬」、加賀温泉郷の名旅館など、名所と“迷所”を舞台にドラマが繰り広げられる。
△パラダイス「加賀市中央公園」を訪れる新幹線対策室一行
△景勝地「加佐ノ岬」を訪れる新幹線対策室一行
■プロジェクトムービー作成秘話
加賀停太郎役の横田栄司さん以外のキャストはすべて加賀市民となっている。撮影当初はぎこちなく何度もテイクを重ねたが、横田氏の迫力ある演技に引っ張られ、市民たちも徐々に役者の顔つきになったという。「横田さんや監督が驚くほど演技の上達が見られた。加賀市民の演技力や表情も楽しんでほしい」(同市)とコメントしている。
■プロジェクトムービー「加賀市新幹線対策室 Season1」概要
タイトル:「加賀市新幹線対策室 Season1」全4篇
公開日:2017年8月28日、出演者:横田栄司、加賀市民、制作主体:石川県加賀市
【制作プロダクション】【制作プロダクション】広告会社:株式会社電通、株式会社ドリル制作会社:株式会社 ギークピクチュアズクリエーティブディレクター:田母神龍プランナー/プロデューサー:吉田翔彦アートディレクター:各務将成PR:村木みちるプロデューサー:小澤祐治 プロダクションマネージャー:中嶋励ディレクター:佐藤渉カメラマン:田中智仁スタイリスト:匂坂真人音楽:緑川徹オフライン:前田憲彦グラフィックカメラマン:吉濱篤志現地プロダクション:株式会社フィックス
■活動報告
△【活動報告1】 加賀市観光協会が地元のPRに頭を悩ませている中、突然ひとりの男が登場する。
△【活動報告2】 加賀市新幹線対策室が動き始め、新幹線招致に向けた作戦会議を行う。そこで女将が思いついた名案とは?
△【活動報告3】 加賀の魅力的な観光スポットを求めて、加賀市中央公園を訪れるが…。
△【活動報告4】 アイデアが煮詰まってきた新幹線対策室だが、1つの強いアイデアにたどり着く。 Season1感動の最終章。
■「東京2023加賀」プロジェクトについて
プロジェクト名の「東京2023加賀」は、開業予定年の2023年に東京と加賀が北陸新幹線でつながるという想いを込めて名付けた。先行して開通した金沢市に敬意を込めつつ、「金沢みたいになりたい」をサブコンセプトに設定。観光都市として大きな発展を遂げる金沢市に続くように、「加賀氏ならではの魅力を訴求していきたい」と話す。
■世界で1つ、伝統工芸品である九谷焼でSTOPロゴを制作 へ
加賀市の伝統工芸品「九谷焼」の皿の上に、道路標識に見立てたSTOPのロゴを配置したオリジナルロゴマークを制定した。加賀九谷陶磁器協同組合の監修のもと、実際の九谷焼皿として制作。この九谷焼皿ロゴは、 2017年9月より加賀市役所内に掲出される。
△東京2023加賀ロゴ