2017年12月、新型車両 20000系 導入へ 相模鉄道 相鉄グループ
2017年12月 導入予定
相模鉄道(滝澤秀之社長、神奈川県横浜市)は6月5日(月)、新型車両20000系を2017年12月に導入すると発表した。2022年に開業予定の相模鉄道と東京急行電鉄の直通線でも使用する予定。シャープ印象の先頭部。ヘッドライトも特徴的だ。(写真画像)
新型車両としては、9年ぶりの導入となる20000系。「デザインブランドアッププロジェクト」のコンセプトを反映した意匠となった。
ヘッドライトをはじめとした立体的な先頭部だけでなく、車内にもさまざまな工夫を施した。乗客らは、通学通勤時間をより快適に過ごすことができる。
開放感のある車内を目指し、余裕のある天井高を確保。荷物棚と仕切り、貫通扉にはガラスを採用することで、圧迫感を極力排除した。
優先席の一部で、立ち座りができる「ユニバーサルデザインシート」を導入し、多様化する乗客のニーズに応える。ベビーカーと車椅子の乗車を想定したフリースペースは、全車両に用意、細かい配慮で、誰もが利用しやすい電車を目指す。
注目は同社初導入となる、パナソニック(津賀一宏社長)が提供するナノイー搭載空気清浄機。混雑時でも、快適な車内環境を実現する。
■20000系について
・営業運行開始(予定):2017年12月
・導入車両数:1編成10両(7000系車両の代替えとして)なお、2022年の東京急行電鉄直通線の開業時までに順次導入を予定する。JR東日本との直通線については検討中。
・開発コンセプト:安全✕安心✕エレガント「目先のトレンドに左右されない“醸成するデザイン”」を目指した。
ガラスを多用することで、開放感ある車内を実現。
■車両製造、デザイン担当
車両製造:日立製作所
デザイン:PRODUCT DESIGN CENTER
立ち座りを容易にする「ユニバーサルデザインシート」
■デザインブランドアッププロジェクト
デザインの総合監修を「くまモン」の生みの親である、クリエイティブディレクターの水野学氏と空間プロデューサーの洪恒夫氏に依頼。駅舎や車両、制服などのデザインを統一し、リニューアルを進める取り組み。認知度や好感度を高めることで「選ばれる沿線」の実現を目指す。
■関係デザイナー
・水野 学氏(みずの・まなぶ):クリエイティブディレクター/グッドデザインカンパニー代表
・洪 恒夫氏(こう・つねお):丹青社空間プロデューサー/東京大学総合研究博物館教員
・鈴木 啓太氏(すずき・けいた):プロダクトデザイナー/PRODUCT DESIGN CENTER代表