ポケットチェンジ端末 外貨を電子マネーに 「タンス貯金」掘り起し ポケットチェンジ
ポケットチェンジ（青山新社長）は2月から、羽田空港に外国の紙幣や硬貨を国内の電子マネーに交換する端末「ポケッ トチェンジ」を設置。海外旅行で持ち帰った現地通貨を電子マネーにすることができ、好評を博している。（写真は実物のポケットチェンジ端末）
海外旅行で残った現地通貨は持ち帰る人が多いが、再両替の際に硬貨は取り扱いがないため、外貨建ての「タンス 貯金」として眠っている点に着目。徐々に認知度が上がり、利用者は増加 しているという。
現在、対応するのは米㌦とユーロ、中国元、韓国ウォン、日本円。到着ロビーに設置していることから、8―9割は日本人の利用者だが、訪日客にも対応しており、日本円をそれぞれ現地の電子マネーに交換できる。
言語は中国語、英語、韓国語に対応。居住国を選び、希望する交換先を選択、硬貨や紙幣を投入するとその場で変換されるため、利用方法も簡便だ。提携先の電子マネーは拡大中で、日本国内ではアマゾンギフト券や楽天Edy、ワオンなどに対応。このほか、ユニセフなどへ寄付もできる。
同社の松居健太取締役による と、海外からの引き合いもあり、今後は設置箇所を拡大していく。直近では、福岡空港や新宿の訪日客向けのビル内への設置を予定。「『海外から 帰ったらポケチェして帰ろう』を当たり前にしていきたい」と意気込む。
■現金や電子マネーなど、200種類以上の交換先を持つ「ネットマイル」と提携
共通ポイントプログラムを展開するネッ トマイル（坂井光ＣＥＯ）と業務提携を開始。（写真画像はイメージ）
5月10日から、ポケットチェ ンジ利用者に「ネットマイルギフト」を付与している。ネットマイルは現金や電子マネーなど200種類以上の交換先を持つポイント交換サービ ス。ポケットチェンジ利用時に印字されるレシー トからネットマイルに登録するとポイントが付く仕組みだ。同社の畑野仁一取締役は「ポケチェ利用者はポイントに対しても興味がある層だと思う」とユーザーの増加に期待する。
