ホテルニュー塩原でシンポジウム 「ピンクリボンのお宿ネットワーク」
5月16日開催
ピンクリボンのお宿ネットワークが、第5回シンポジウムを開いた。場所は「ホテルニュー塩原」。キャンサー・ソリューションの桜井なおみ社長や、結びの宿愛隣館の清水隆太郎社長、おもてなし経営研究所の西川丈次所長が講演や、活動報告を行った。
畠ひで子会長によるあいさつの後、来賓3名がピンクリボンのお宿ネットワークの取り組みについて激励した。本記事では、当日の状況について、抜粋して紹介する。
ピンクリボンのお宿ネットワークについてはこちらまで↓
畠ひで子ピンクリボンのお宿ネットワーク会長(匠のこころ吉川屋女将)
君島寛那須塩原市市長
永井洋之栃木県産業労働観光部参事
新井俊一栃木県観光物産協会会長
ピンクリボンのお宿ネットワークの目的は、乳がんを患い、手術を受けて回復の道を歩みながらも、術後の痕を気にして旅をあきらめてしまうという方たちに、もう一度、心ゆくまで旅館・ホテルでの入浴などを楽しんでいただくこと。
今回、同ネットワークの会員で、実際に「ピンクリボン宿泊プラン」を造成した「結びの宿愛隣館」の清水隆太郎社長による活動報告が行われた。
当日は、西川丈次おもてなし経営研究所所長も登壇。「心を動かす“おもてなし”とは」をテーマに講演した。
◆「宿屋の想いを伝える」
清水隆太郎愛隣館社長
「宿ができることは限られている。愛隣館では、禁煙タイプの客室の用意や、大浴場での入浴着の着用など。大切なのは、お客様視点でできることを考え、実行すること」だと力を込める。愛隣館では自館の取り組みの1つとして、 「ピンクリボン宿泊プラン」を設け、直販ホームページのほか、楽天トラベルやじゃらん、予約サイトに掲載している。
「ウェルカムベビーのお宿」や「恋人の聖地サテライト」、環境への配慮(ISO14001)など、さまざまな取り組みに積極的な愛隣館。今後も、お客に対する「宿屋の想い」を大切に、取り組みを続けていく。
◆「心を動かす“おもてなし”とは」
西川丈次おもてなし経営研究所所長(観光ビジネスコンサルタンツ代表)
「おもてなしを経営に結びつけることが大切」だと語るのは、西川丈次おもてなし経営研究所所長。本紙連載中のコラム「観光コンサルタント西川丈次のもてなし上手」も好評を博している。講演では、ホテルでの宿泊体験や、日々接するサービスといった自身の経験を踏まえたうえで、「真のおもてなしとは何か?」について熱く語った。
「おもてなしが、ホテル・旅館に再度お客様が訪れるというように、リピーターの獲得に結びつかなければ、自己満足にとどまってしまうことになりかねない」と強調した。
会場では、自著〈「感動サービス」を翻訳する!おもてなしとは、想ってなすこと〉の販売も行われ、好評だった。
販売のようす